下肢静脈瘤で血管がボコボコしている状態とは?
「足の血管が浮き出てボコボコしてきた」「最近、ふくらはぎの血管がうねっている」

下肢静脈瘤 画像
このような見た目の変化は、下肢静脈瘤の代表的なサインです。
単なるむくみとは異なり、血管そのものが拡張し、皮膚の表面に浮き出て見える状態です。本記事では、血管がボコボコしている状態の正体と、その背景にある仕組みを専門医の視点で解説します。
なぜ血管がボコボコと浮き出るのか?
静脈の逆流が原因
足の静脈には、血液が逆流しないように「弁(静脈弁)」がついています。
この弁が壊れると、血液が下方向へ逆流し、静脈の中に血液が溜まり続けます。その結果、血管が拡張し、皮膚の上からでも分かるほど蛇行・隆起するのです。
静脈内圧の上昇
長時間の立ち仕事や座りっぱなしの生活は、ふくらはぎの筋ポンプ作用を低下させます。血液が心臓へ戻りにくくなると、静脈内圧が上昇し、血管が徐々に広がっていきます。
ボコボコした血管の特徴
- 血管が皮膚表面に浮き出る
- 血管がくねくねと蛇行している
- 立つと目立ち、横になるとやや目立たなくなる
- 触ると柔らかい

下肢静脈瘤 画像
これらは典型的な伏在型静脈瘤の特徴です。
見た目だけの問題ではない
「見た目が気になるだけ」と思われがちですが、進行すると以下のような症状が出ることがあります。
特に皮膚の色が茶色くなってきた場合は、慢性的なうっ血が続いているサインです。
どのタイミングで受診すべき?
次のような場合は、一度専門医の診察を受けることをおすすめします。
- 血管の隆起が年々目立ってきた
- だるさや痛みを伴う
- 片足だけ明らかに太い血管がある
- 皮膚トラブルを繰り返している
診断は超音波検査で行います。血液の逆流の有無や範囲を正確に確認できます。
治療は必要?
全てのボコボコした血管がすぐに手術になるわけではありません。
症状や逆流の程度によって、
- 経過観察
- 弾性ストッキングによる圧迫療法
- 血管内焼灼術(レーザー・高周波)
- グルー治療
などを選択します。
「見た目」ももちろん重要ですが、より重要なのは逆流があるかどうかです。
まとめ
足の血管がボコボコと浮き出ている状態は、静脈弁不全による血液逆流が原因です。
初期は見た目の変化だけでも、放置すると症状が進行することがあります。
気になる場合は、まずは専門医による超音波検査で状態を確認することが大切です。
早期に診断し、適切な対応を取ることで、症状の悪化を防ぐことができます。


