色素沈着が出た下肢静脈瘤は“治療が必要な段階”です

足の静脈瘤がボコボコ
足の血管がボコボコと浮き出ている。
すねの皮膚が茶色くなってきた。
最近、かゆみや湿疹も出ている。
「痛みはないから」と何年も放置していませんか。
しかし、皮膚の色が変わってきた時点で、下肢静脈瘤はすでに進行段階に入っています。
これは見た目の問題ではなく、血流異常が長期間続いているサインです。
こんな状態ではありませんか?
- 足の血管がボコボコと浮き出ている
- すねが茶色くなってきた
- かゆみや湿疹がある
- 何年も放置している
- 夕方になると足が重だるい
ひとつでも当てはまる場合、進行した下肢静脈瘤の可能性があります。

当院に来院される男性の多くが、
「もっと早く来ればよかった」とおっしゃいます。
なぜ皮膚が茶色くなるのか
下肢静脈瘤では、静脈の弁が壊れ、血液が逆流します。
その結果、血液が足に滞留し続けます。
この状態が慢性的に続くと、赤血球が壊れ、ヘモジデリンという鉄成分が皮膚に沈着します。
これが「色素沈着」の正体です。
つまり、皮膚の変色は血流異常の結果であり、自然に消えるものではありません。
それは「うっ滞性皮膚炎」です
色素沈着に加えて、かゆみや湿疹がある場合、
すでに「うっ滞性皮膚炎」を起こしている可能性があります。
- 皮膚が茶色くなる
- かゆみが続く
- 皮膚が硬くなる
- ジュクジュクした湿疹が出る
これは皮膚トラブルではなく、下肢静脈瘤の合併症です。

放置するとどうなるか
進行すると、以下のような状態に移行します。
- 色素沈着が固定化する
- 皮膚が硬くなる(脂肪皮膚硬化症)
- 最終的には潰瘍(傷が治らない状態)になる
実際、潰瘍になる前に受診される方がほとんどです。
色素沈着は、その一歩手前のサインと考えてください。
男性は「重症化してから」受診する傾向があります
男性は仕事を優先し、多少の症状では受診しません。
「痛くないから大丈夫」
「見た目だけの問題だろう」
そう考えている間に、皮膚は確実に変化していきます。
しかし、色素沈着が出ている段階であれば、まだ改善が期待できるケースもあります。
問題は、さらに放置してしまうことです。
治療は大がかりではありません
現在の下肢静脈瘤治療は、
- 日帰り治療
- 局所麻酔
- 30分前後で終了
- 歩いて帰宅可能
という形が一般的です。
「大きな手術になるのでは」と心配される方が多いですが、
進行していても治療自体はシンプルです。
色素沈着が出ているなら、一度検査を
皮膚が変わっているということは、
血流の異常が続いている証拠です。
必要なのは、まず超音波検査で逆流を確認することです。
検査の結果、治療が不要であれば無理に手術を勧めることはありません。
しかし、逆流が確認された場合は、
今が治療のタイミングです。
受診を迷われている方へ
色素沈着は「見た目の問題」ではありません。
下肢静脈瘤が進行しているサインです。
これ以上悪化させないためにも、
一度専門クリニックでの評価を受けることをおすすめします。

超音波検査
写真での事前相談も可能です。
ご自身の状態が治療段階かどうか、客観的に確認することから始めてください。
よくあるご質問(FAQ)
色素沈着は自然に治りますか?
下肢静脈瘤が原因の場合、自然に完全に消えることはほとんどありません。
原因である静脈逆流を治療しない限り、色素沈着は残る可能性が高いです。
早期に治療するほど改善が期待できます。
色素沈着があると手術は大がかりになりますか?
いいえ。色素沈着があっても、治療方法自体は通常の日帰り治療と変わりません。
眠っている間に局所麻酔で治療を行い、歩いて帰宅可能です。
放置すると必ず潰瘍になりますか?
必ず潰瘍になるわけではありませんが、進行リスクは高まります。
色素沈着やうっ滞性皮膚炎は、潰瘍の前段階と考えられています。
男性でも治療を受ける人は多いですか?
はい。当院では進行した下肢静脈瘤で受診される男性は少なくありません。
仕事を優先して放置していたケースが多いのが特徴です。
まずは検査だけでも可能ですか?
可能です。超音波検査で逆流の有無を確認し、治療が必要かどうかをご説明します。
無理に手術を勧めることはありません。
この記事の監修医師
齋藤 陽(さいとう あきら)
目黒外科 院長
医療法人社団トリプルウィン 理事長
下肢静脈瘤治療を専門とし、長年にわたり進行症例を多数診療。
色素沈着やうっ滞性皮膚炎を伴う重症例の治療経験も豊富です。
- 下肢静脈瘤治療歴 28年以上
- 下肢静脈瘤レーザー手術件数ランキング6年連続 手術件数日本一
- 年間多数の進行症例を担当
本記事は、実際の診療経験と医学的根拠に基づき作成しています。


