東京で下肢静脈瘤の評判が良い病院を探している方へ
下肢静脈瘤の治療を受けたいと思っても、東京には病院やクリニックが数多くあり、どこを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
下肢静脈瘤は見た目だけの問題ではなく、放置すると進行してしまうこともあるため、早めに適切な治療を受けることがとても大切です。
しかし、病院によって治療方針や設備、医師の専門性に違いがあるため、自分に合った医療機関を選ぶことが治療結果を左右する重要なポイントになります。
この記事では、下肢静脈瘤を専門に診療してきた医師の立場から、実際の診療経験を踏まえて、評判の良い病院を選ぶためのポイントをわかりやすく解説していきます。
【下肢静脈瘤とは?症状と治療の基本を知ろう】
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とは、足の血管がふくらんで浮き出てしまう病気です。血液を心臓に戻すための静脈にある逆流防止弁が弱くなり、血が溜まってしまうことが原因です。
症状には、足のだるさ、むくみ、痛み、かゆみなどがあり、進行すると皮膚の変色や潰瘍(かいよう:皮膚に穴があくこと)ができることもあります。
関連記事【下肢静脈瘤の症状を徹底解説|初期サインから重症化まで医師が詳しく説明】を読む
治療は、カテーテル治療、接着剤治療(グルー治療)、圧迫療法(着圧ソックス)など、症状や進行度に合わせて選びます。
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【評判の良い病院を選ぶポイント】
東京で病院を選ぶときは、以下の4つのポイントをチェックしましょう。
1. 専門性の高さ
下肢静脈瘤は、単に血管が浮き出るだけの病気ではありません。進行すると皮膚の変色や潰瘍を引き起こすこともあるため、専門的な知識と技術が求められる病気です。
そのため、治療を受ける際は、下肢静脈瘤の診断と治療に精通した専門クリニックや、血管外科の専門医が在籍している病院を選ぶことが大切です。
また、下肢静脈瘤には、レーザー治療やグルー治療(接着剤を使った治療)、硬化療法(注射による治療)など、複数の治療法があります。
患者さんの状態に応じて最適な方法を提案できるかどうかも、専門性の高さを見極めるポイントになります。
専門医が在籍し、治療経験が豊富な施設を選ぶことで、安心して治療に臨むことができ、満足度の高い結果につながりやすくなります。
2. 治療実績と患者数
治療実績が豊富な病院は、さまざまな症例に応じた柔軟で的確な対応が期待できます。
特に、手術件数が多い病院は、ラーニングカーブ(経験を積むことで技術が向上する曲線)という観点からも、医師の技術力が高い傾向にあります。
病院選びの際には、年間の治療件数やこれまでの手術件数の内訳を公開しているかどうかも確認しましょう。
たとえば、患者さんに弾性ストッキングを購入していただいて圧迫療法を行っただけでも「治療件数」として1件にカウントしている可能性もありますし、硬化療法(血管に薬剤を注射する治療)でも1件に含まれます。
このため、単なる「件数」だけで判断するのではなく、どの治療がどれだけ行われているか、手術実績がどの程度あるかを具体的にチェックすることが大切です。
また、患者さんの数が多い病院は、それだけ多くの方に選ばれているという信頼の証でもあります。
口コミを見る際には、単なる評価だけでなく、スタッフの対応や術後フォローについて具体的に書かれているかにも注目し、総合的に判断しましょう。
3.患者さんに寄り添う姿勢があるか
患者さんに寄り添う姿勢があるかどうかも、病院選びで大切にしたいポイントです。
「名医」の条件は人それぞれですが、私の考えでは、患者さんの満足度を大切にしている医師こそ、信頼できる医師だと思います。
患者さんは、「病気を治してほしい」「痛みを少なくしてほしい」「安心させてほしい」「優しく接してほしい」「話をきちんと聞いてほしい」「不安な気持ちに寄り添ってほしい」「わかりやすく説明してほしい」など、さまざまな思いを抱えて来院されます。
技術があるのは大前提。その上でこうした患者さんの気持ちを汲み取り、その人が求めていることに自然に応えようとする姿勢があるかどうか。
それが、私が考える「名医」の大切な条件です。
4.設備とアフターケア
超音波検査の装置など、何世代も前の古いものではなく最新設備が整っているかどうかに加え、術後のフォロー体制が万全かも大切なポイントです。
手術後に不安や心配なことがあった際、すぐに対応してもらえる体制が整っているかを確認しましょう。
また、夜間や休日に緊急連絡できる窓口があるか、術後の経過で気になることがあったときに、すぐ診察してもらえる環境かも重要です。
診察予約が数か月先まで埋まってしまうようなクリニックには、いくつかの事情が考えられます。
たとえば、常勤の医師がいないため、月に1~2回、午後だけといった限られた時間しか診療を行っていない場合や、内科など他の診療科と兼ねているため、外来が混み合っていて急な対応が難しい場合です。
その点、下肢静脈瘤の専門クリニックとして診療を行っている病院のほうが、必要なときにすぐ対応してもらえる安心感があります。
専門に特化しているからこそ、患者さん一人ひとりに十分な時間をかけ、適切なフォローを受けられる環境が整っていると感じます。
よくある質問(FAQ)
下肢静脈瘤の口コミはどこをチェックすればいいですか?
インターネットで検索すると、Googleレビューや口コミサイトの体験談が参考になります。スタッフの対応や術後ケアに関する具体的なコメントがあるかをチェックしましょう。
まとめ
下肢静脈瘤の治療を受けるときに大切なのは、ただ近いからという理由だけで病院を選ばないことです。
治療実績や専門性はもちろん、患者さんの気持ちにきちんと寄り添ってくれるかも、病院選びの大切な基準になります。
東京にはたくさんの病院やクリニックがあり、選ぶのに迷うかもしれません。
そんなときは、焦らずに、自分が安心して任せられる場所かを一番に考えてみてください。
どんな小さな不安も受け止めてくれる、そんな病院や医師に出会えることが、きっと治療の成功につながります。
この記事が、病院選びで悩んでいるあなたの心を少しでも軽くし、「ここなら大丈夫」と思える場所にたどり着く手助けになればうれしいです。
つらい症状や不安を抱えたまま我慢しないで、まずは一歩踏み出して、専門医に相談してみてくださいね。
【目黒外科のご紹介】
目黒外科は、東京・品川区に位置し、下肢静脈瘤専門のクリニックとして2017年に開院しました。レーザー治療の手術件数は全国最多の実績を誇り、「切らない・縫わない・痛くない」治療を提供しています。
完全予約制で、ひとりひとりに十分な時間をかけた診療を行っています。日曜日も診療しており、平日忙しい方にも通いやすい環境です。下肢静脈瘤でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
詳しくは公式サイトをご覧ください:目黒外科公式サイト
院長著書のご紹介
目黒外科 院長・齋藤 陽は、下肢静脈瘤に関する知識をまとめた書籍
『専門医が教える世界一わかりやすい“下肢静脈瘤”の治療と予防』(医学通信社)を執筆しています。
実際の治療例を交えながら、下肢静脈瘤の原因・症状・最新治療法・セルフケアについて、専門医がやさしく解説した一冊です。
下肢静脈瘤に悩む方、治療を考えている方にぜひ手に取っていただきたい内容となっています。
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