保険適用の「切らない静脈瘤手術」—痛みも少なく日帰りOK
「足の血管が浮き出てきた」「夕方になると脚が重い」——そんな下肢静脈瘤の症状に悩んでいる方は少なくありません。
とはいえ、「手術」と聞くと「怖い」「痛そう」「入院が必要なのでは?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
しかし現在では、皮膚を切らない・痛みが少ない・日帰りでできる最新の静脈瘤治療が保険適用で受けられます。
「切らない手術」とは?
一般的な「切らない静脈瘤手術」とは、血管内治療(Endovenous Ablation)のことを指します。
血管の内側からレーザーや高周波(ラジオ波)を照射し、逆流のある静脈を閉塞させることで血流を正常化する治療です。
皮膚を大きく切開することはなく、針穴程度の小さな孔から細いカテーテルを挿入するだけ。そのため「切らない手術」と呼ばれています。
主な治療法の種類
- レーザー治療
レーザー光の熱で静脈を閉塞させる治療。最も広く普及しており、確実な治療効果が得られます。ボコボコ曲がりくねった静脈瘤もレーザーで治療が可能です。傷は注射針の針孔程度で目立ちません。本当の意味での「切らない手術」はレーザー治療です。 - 高周波治療
高周波の熱で静脈を閉鎖します。レーザーと同様に保険適用です。高周波カテーテルはレーザーカテーテルに比べてやや太く、ボコボコ曲がりくねった静脈瘤の焼灼は不得意です。 - 接着剤治療(グルー治療)
医療用の接着剤で静脈を閉鎖する方法。術後の痛みがほとんどありませんが、5%くらいの方にアレルギー反応が起こることがあります。
保険適用の対象となる条件
保険が適用されるのは、大伏在静脈や小伏在静脈など、逆流が確認された伏在静脈型の下肢静脈瘤です。診断には超音波(エコー)検査が必須です。
血液の逆流があるかどうかを確認し、治療方針を決定します。
日帰り手術の流れ
目黒外科では、保険適用の血管内治療を日帰りで実施しています。
当日の一般的な流れは次の通りです。
- 来院・受付
- 手術前の超音波検査・マーキング
- 局所麻酔+静脈麻酔(眠っている間に手術)
- カテーテルを挿入し、レーザーで静脈を閉塞
- 術後15分ほど安静後、歩いて帰宅
術後は弾性ストッキングを着用しますが、痛みは少なく、日常生活への復帰も早いのが特徴です。多くの方が翌日から仕事や家事を再開されています。
痛みとダウンタイムについて
「切らない手術」は、従来のストリッピング手術(静脈を引き抜く手術)に比べて痛みが非常に軽く、内出血も少ないのが特徴です。
術後は軽い違和感や張り感が数日続くことがありますが、鎮痛薬で十分コントロール可能です。
抜糸の必要もなく、傷跡もほとんど目立ちません。
手術費用の目安
保険診療で行う場合、3割負担の方で片脚あたり約4万円前後です。
これには、診察料・超音波検査費用は合わせて2660円(3割負担)です。
また、生命保険に加入している場合は、手術給付金の対象となることもあります。保険会社への確認をおすすめします。
「切らない」=「軽く見ていい」ではない
痛みも少なく日帰りでできるとはいえ、下肢静脈瘤はれっきとした血管疾患です。
見た目の改善だけでなく、血液の流れを根本から正すことが治療の目的です。
放置すると、皮膚炎や色素沈着、潰瘍といった合併症を招くこともあります。
「少し気になる」段階で専門医に相談することが、将来の足の健康を守る第一歩です。
下肢静脈瘤専門クリニック『目黒外科』のご案内
目黒外科は、下肢静脈瘤の日帰り手術を専門とするクリニックです。
2020年から5年連続で、レーザーカテーテル手術件数日本一を誇ります。
「切らない」「縫わない」「痛くない」をモットーに、保険適用で安心して治療を受けられます。

