下肢静脈瘤にまつわる「よくある質問(FAQ)」
病気の基礎知識
Q1. 下肢静脈瘤とはどのような病気ですか?
A 足の静脈の血液が逆流し、血管が膨らんでコブのように浮き出る病気です。主に脚のだるさやむくみ、こむら返りなどの症状が現れます。
Q2. 下肢静脈瘤は放置しても大丈夫ですか?
A 命に関わる病気ではありませんが、放置すると症状が悪化し、皮膚の変色や潰瘍(皮膚がただれる)を引き起こすことがあります。
Q3. 下肢静脈瘤はどのような人に多いですか?
A 立ち仕事の多い方、妊娠・出産を経験した女性、ご家族に静脈瘤のある方に多く見られます。
Q4. 下肢静脈瘤はどんな症状が出ますか?
A 足の血管がボコボコと浮き出るほか、むくみ、だるさ、痛み、こむら返り、ムズムズ感、皮膚のかゆみや黒ずみが起こることがあります。
Q5. 下肢静脈瘤は自然に治りますか?
A 自然治癒することはありません。進行のスピードには個人差があります。 早めに専門医に相談することが大切です。
原因と予防
Q6. 下肢静脈瘤の主な原因は何ですか?
A 静脈の弁が壊れ、血液が逆流することで発症します。遺伝や加齢、長時間の立ち仕事、妊娠・出産などが原因となります。
Q7. 下肢静脈瘤を予防する方法はありますか?
A 弾性ストッキングの着用、適度な運動(ウォーキング)、長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしを避けることが予防に有効です。
Q8. 食生活で予防できますか?
A 食事で下肢静脈瘤を治すことはできません。
Q9. 下肢静脈瘤になりやすい職業はありますか?
A 飲食業、販売業、美容師、看護師、教師など、長時間立ちっぱなしの仕事をしている方は発症リスクが高くなります。
Q10. 妊娠・出産と下肢静脈瘤の関係は?
A 妊娠中はホルモンバランスの変化や子宮の圧迫により静脈に負担がかかり、発症しやすくなります。 出産後に改善することもありますが、静脈瘤が残ってしまう場合もあります。
診断と治療
Q11. 下肢静脈瘤はどこで診てもらえますか?
A 血管外科または下肢静脈瘤専門クリニックで診断・治療が可能です。
Q12. どのように診断されますか?
A 超音波(エコー)検査を行い、足の静脈の状態や血液の逆流を確認して診断します。
Q13. 手術以外の治療法はありますか?
A 軽症であれば弾性ストッキングの着用や生活習慣の改善で症状の進行を防ぐことができますが、根本的な治療には手術が必要です。
Q14. 下肢静脈瘤の手術は痛いですか?
A 最近は「皮膚を切らない」「傷を縫わない」「術後も痛くない」治療法が主流になっており、手術中や手術後の痛みは最小限です。
Q15. 手術後はすぐに歩けますか?
A 日帰り手術が可能で、手術直後から歩いて帰宅できます。
Q16. 再発することはありますか?
A 適切な治療を受ければ再発率は低いですが、新たな静脈が拡張して別の場所に発症することはあります。
Q17. どの手術法が最も一般的ですか?
A レーザーカテーテル治療が主流で、メスを使わずに静脈を閉塞する方法です。
Q18. 治療後に注意することは?
A 術後1か月は弾性ストッキングの着用が必要ですが、日常生活の制限はありません。
生活への影響
Q19. 下肢静脈瘤は運動しても大丈夫ですか?
A 適度な運動(ウォーキングやストレッチ)は血流を改善し、予防にもなります。
Q20. 下肢静脈瘤があっても温泉やサウナに入れますか?
A 問題ありません。
Q21. 下肢静脈瘤があると飛行機に乗れませんか?
A そんなことはありません。ただし、下肢静脈瘤があると長時間のフライトでは足のだるさやむくみがひどくなりがちですので、弾性ストッキングの着用が推奨されます。
Q22. 弾性ストッキングは一日中履くべきですか?
A 日中の活動時に履くことで効果を発揮し、寝るときは必要ありません。
Q23. 治療後すぐに仕事に復帰できますか?
A デスクワークなら当日、立ち仕事でも翌日から復帰可能な場合がほとんどです。
その他の疑問
Q24. 生命保険は適用されますか?
A 契約内容によりますので、ご加入の生命保険会社にお問い合わせください。
Q25. 子どもに遺伝しますか?
A 親が下肢静脈瘤を持つ場合、遺伝の可能性は高いとされています。
Q26. 男性もなりますか?
A 女性に多いですが、男性も発症します。特に立ち仕事の多い職業の方は注意が必要です。
Q27. 下肢静脈瘤が悪化するとどうなりますか?
A 放置すると皮膚の変色や潰瘍ができることがあります。
Q28. 何歳から発症しますか?
A 40~60代で発症することが多いですが、10~20代から見られることもあります。
Q29. 市販薬で治せますか?
A 市販薬では根本的な治療はできません。
Q30. 手術後の傷跡は残りますか?
A レーザー治療では傷跡はほぼ残りません。