冬の運動不足が静脈瘤を悪化させる?専門医が教える自宅でできる足のケア方法

下肢静脈瘤の予防法

冬の運動不足が静脈瘤を悪化させる?家でできる足のケア方法

気温が下がる冬は外出機会が減り、運動不足になりがちです。実はその習慣、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の症状悪化とも深く関係します。
本記事では、冬に静脈瘤がつらくなる理由と、今日から自宅でできる具体的なケアを専門医の視点でわかりやすく解説します。

なぜ「冬×運動不足」で静脈瘤が悪化しやすい?

  • 筋ポンプ低下:歩行量が減るとふくらはぎの筋ポンプが働かず、静脈の血液が下にたまりやすい。
  • 末梢の血管収縮:寒さで血管が縮み、うっ滞(血液のよどみ)が進みやすい。
  • 長時間同一姿勢:在宅時間が増え、座りっぱなし・立ちっぱなしが増える。
  • 乾燥による皮膚トラブル:うっ滞があるとかゆみ・湿疹・色素沈着が悪化しやすい。

ポイント:静脈瘤は表在静脈の逆流が主な原因です。生活の工夫だけで完治はしませんが、症状の軽減と進行予防には日常ケア+適切な治療が有効です。

家でできる「症状を悪化させない」足ケア5選

  1. かかと上げ(カーフレイズ)
    キッチンや洗面台で1日合計60回を目安(10回×6セット)。ゆっくり上げ下げしてふくらはぎを刺激。
  2. 足首ポンプ
    イスに座り、足首を上下20回+回旋各10回。リモート会議中でも実践可。
  3. ふくらはぎストレッチ
    壁押しストレッチを左右30秒×3セット。入浴後が効果的。
  4. こまめに立つ
    30〜60分に一度は立ち上がり、1〜2分歩く。タイマーを活用。
  5. 日中の圧迫療法
    サイズの合った医療用弾性ストッキングを「立っている時間」に着用(就寝中は原則不要)。
    ※暑がりな人・水虫などの足指トラブルがある方はつま先が開いているオープントゥタイプも可。

自宅で避けたい「NG習慣」チェック

NG習慣 何が起こる? 代替アクション
長時間の座りっぱなし 膝裏圧迫→静脈の血流低下 こまめに起立&歩行1〜2分
足を組む 片脚の圧迫で左右差・むくみ 両足を床に平行に
踏み台で調整
保湿不足・掻き壊し うっ滞性皮膚炎の悪化 入浴直後に保湿・外用薬

食事・サプリで治る?──知っておきたい事実

静脈瘤そのものを食事やサプリで治すエビデンスはほとんどありません。体重管理や塩分・アルコール量の調整はむくみ軽減に役立ちますが、
静脈の血液逆流を改善するのは医学的な治療です。誤情報に振り回されず、正しいケアと受診を。

医療でできる根本対策:切らない日帰り治療

※ 色素沈着や皮膚脂肪硬化は自然には消えにくいため、早期に静脈の血流うっ滞の原因を断つことが重要です。

冬のセルフケアルーティン(朝・昼・夜)

  • 起床後に足首ポンプ20回→弾性ストッキング着用
  • 通勤/家事の合間にかかと上げ10回×2

  • 毎時スタンド&ウォーク1〜2分
  • 水分補給(コーヒーのみは避け、水や白湯も)

  • ぬるめ入浴→入浴直後に保湿
  • 就寝前ストレッチ30秒×3(ふくらはぎの筋肉を良く動かす)

クリニック情報|下肢静脈瘤専門「目黒外科」

切らない・縫わない・痛みの少ない通院治療を提供。
アクセス:JR・東急線「目黒駅」徒歩1分(東京都品川区)
公式サイト:https://meguro-geka.jp/

まとめ

  • 冬は運動不足+寒さにより静脈うっ滞が進みやすい
  • 自宅ケア(筋ポンプ・ストレッチ・圧迫・保湿)で症状悪化を予防
  • 見た目の血管・だるさ・色素沈着・湿疹が続くなら早期受診を。

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目黒外科は、下肢静脈瘤レーザー手術件数日本最多(2020年から5年連続)の実績を持つ、下肢静脈瘤専門クリニックです。
28年以上にわたり下肢静脈瘤治療に専念してきた院長が、診察・検査・説明・手術・フォローアップまで一貫して担当します。
完全予約制・日曜診療対応で、忙しい方でも安心してご来院いただけます。
足の静脈瘤が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事を執筆した人

斎藤Dr
齋藤Dr
目黒外科 院長 齋藤 陽

  • 日本大学医学部卒
  • 外科専門医・脈管専門医
  • 下肢静脈瘤血管内焼灼術・指導医

下肢静脈瘤ひとすじ28年。
「切らない」「縫わない」独自の技術により、これまでに行った手術件数は8000件以上。下肢静脈瘤レーザー手術件数は2020年以来5年連続日本一。
著者:「専門医が教える 世界一分かりやすい下肢静脈瘤の治療と予防」
メディア出演:日本テレビ「世界一受けたい授業」ほか

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