足の血管がボコボコ・クネクネして色素沈着や皮膚潰瘍がある男性へ
このページは、足の血管が明らかにボコボコ・クネクネ浮き出ており、
さらにすねや足首に色素沈着(茶色く変色)や皮膚潰瘍(治りにくい傷)が出ている
男性の方に向けて書いています。
もしあなたが「血管はそこまで浮き出ていない」「むくみだけ」「冷えだけ」という状態であれば、
下肢静脈瘤である確率は高くありません。
しかし、
血管がボコボコ・クネクネしている、
そして皮膚の色が変わった・傷が治らない――
この組み合わせは、進行した下肢静脈瘤の典型像です。
最初に結論:その皮膚トラブル、原因は「ボコボコした静脈」です
男性患者さんで、
- 足の血管が太く・ボコボコ・クネクネ浮き出ている
- 足首〜すねの皮膚が茶色く変色してきた
- 湿疹・かゆみを繰り返し、傷が治りにくい

うっ滞性皮膚炎 画像
この状態は、単なる皮膚病ではなく、
下肢静脈瘤が長期間放置された結果として起こることが非常に多いです。
そして重要な事実があります。
皮膚がこうなってからでは、自然に元へ戻ることはほぼありません。
原因となっている「ボコボコした逆流静脈」を治療しなければ、
皮膚炎や潰瘍は良くなったり悪くなったりを繰り返し、徐々に悪化していきます。
「ボコボコ・クネクネ」が最重要サインである理由
下肢静脈瘤には様々なタイプがありますが、
男性で色素沈着や皮膚潰瘍まで進行している方の多くは、
例外なく肉眼ではっきり分かる“ボコボコ・クネクネした静脈”を伴っています。
なぜなら、
- 皮膚炎・潰瘍は静脈圧が長期間高い状態で起こる
- その原因は、太く拡張し逆流している表在静脈
- それが外から見えている状態=ボコボコ・クネクネ
だからです。
逆に言えば、
血管がボコボコしていないのに色素沈着だけがある場合は、
下肢静脈瘤以外の原因を考える必要があります。
このページでは一貫して、
「足の静脈がボコボコ・クネクネしている男性」に絞ってお話しします。
なぜ男性はここまで悪化してから受診するのか
① 痛みより「仕事」を優先してしまう
飲食業、調理、接客、工場など、
立ち仕事の男性ほど下肢静脈瘤は進行しやすいにもかかわらず、
「仕事を休めない」「仕事はできる」と我慢してしまいがちです。
② 皮膚の異変を“年齢のせい”にしてしまう
かゆみ、湿疹、色素沈着が出ても、
「乾燥」「かぶれ」「加齢」と自己判断し、
根本原因である静脈逆流が放置されます。
③ 気づいた時には皮膚潰瘍
そしてある日、
小さな傷が治らない、
ジュクジュクしてふさがらないという状態になり、
初めて受診される――
これは男性の重症下肢静脈瘤で非常によくある経過です。

皮膚潰瘍 写真
色素沈着・皮膚潰瘍は手術が必要なサインです
誤解されがちですが、
色素沈着や皮膚潰瘍があるからといって、
「もう手遅れ」というわけではありません。
しかし、
今この段階で治療しなければ、確実に悪化します。
- 潰瘍が拡大する
- 感染を繰り返す
- 治癒までに数か月〜年単位かかる
- 仕事や日常生活に大きな支障が出る
逆に言えば、
原因となるボコボコ静脈を正しく治療すれば、
潰瘍の治癒・再発予防が現実的に見えてきます。
治療の第一歩は「超音波検査で逆流を確認すること」
見た目がどれほど典型的でも、
治療を決める前に必ず必要なのが
下肢静脈エコー(超音波検査)です。
この検査で、どの静脈が逆流しているかを正確に評価します。
皮膚潰瘍がある男性ほど、この評価が極めて重要です。
現在の治療は「切らない・縫わない」が基本です
「潰瘍がある=大きな手術が必要」と思われがちですが、
現在は血管内治療(カテーテル治療)が主流です。
● 血管内焼灼術(レーザー・ラジオ波)
逆流している太い静脈を内側から閉じる治療です。
原因静脈を確実に遮断できるため、
皮膚炎・潰瘍の改善と再発予防に非常に有効です。
● 血管内塞栓術(グルー治療)
熱を使わず、医療用接着剤で逆流静脈を閉鎖します。
血管の走行や皮膚状態によって選択されます。
いずれも多くの場合、
日帰りで歩いて帰宅可能です。
「仕事があるから治療できない」と諦める必要はありません。
このページを読んでほしい男性像
- 足の血管が明らかにボコボコ・クネクネしている
- すね・足首が茶色く変色してきた
- 皮膚がかゆい、湿疹が治らない
- 小さな傷がなかなか治らない
- 仕事終わりの足のだるさを何年も我慢している
これらに当てはまる場合、
それは「様子見でよい段階」ではありません。
下肢静脈瘤専門クリニック『目黒外科』からのメッセージ
私たちは、
ボコボコ・クネクネした静脈を伴い、皮膚トラブルまで進行した男性患者さんを
数多く診てきました。
多くの方が共通しておっしゃるのは、
「もっと早く相談すればよかった」という言葉です。
皮膚が変わってしまったからこそ、
今が“最後のタイミング”かもしれません。
まずは超音波検査で、
本当に下肢静脈瘤が原因なのか、
そしてどうすれば改善できるのかを一緒に確認しましょう。

