下肢静脈瘤とは?原因・症状・治療法を徹底解説!

下肢静脈瘤とは

【下肢静脈瘤とは?原因と発生メカニズム】

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とは、足の静脈が膨らんでコブのようになる病気です。血液は心臓へ戻る必要がありますが、足の静脈では逆流を防ぐ「静脈弁(じょうみゃくべん)」がその役割を果たします。この弁が壊れてしまうと血液の流れが滞り、足の静脈が拡張してしまいます。

立ち仕事や長時間の座り仕事をしていると、足を動かさないため、血液が足の静脈内に溜まりやすくなります。また、加齢妊娠遺伝の影響も関係しています。特に女性に多い傾向があり、日本では人口のおよそ9%、推定1000万人以上の方が下肢静脈瘤を持っていると言われています。

【下肢静脈瘤の主な症状】

下肢静脈瘤の症状は、初期の段階では軽くても、進行すると日常生活に影響を与えることがあります。主な症状として以下のようなものがあります。

  • こむら返り:特に夜間や明け方に足がつることが増える。
  • 足がムズムズする:夕方以降に足がムズムズするようになる。
  • 血管が浮き出てくる:足の表面の血管がボコボコと浮き出る。クネクネ曲がりくねる。
  • むくみ:夕方になると足がパンパンにむくむ。
  • だるさ・重さ:足が疲れやすく、重く感じる。
  • かゆみ・湿疹:膝下の皮膚に湿疹やかゆみが生じ、かゆみ止めを塗っても治りにくい。
  • 色素沈着:進行すると足の皮膚が黒ずんでくる。

放置すると、皮膚潰瘍(かいよう)を引き起こすこともあるため、早めの対策が必要です。

【下肢静脈瘤の治療法】

下肢静脈瘤は放置しても自然に治ることはありません。しかし、症状や重症度に応じた治療法があり、適切な方法を選ぶことで改善が可能です。

1. 保存療法(手術なしで改善を目指す)

  • 弾性ストッキング(着圧ソックス):血流を促進し、症状の悪化を防ぐ。
  • 運動療法:ウォーキングやふくらはぎの筋トレが有効。
  • 生活習慣の見直し:長時間の立ち仕事や座り仕事を避ける。

2. 医療機関での治療

下肢静脈瘤を根本的に治す場合は、医療機関での治療が必要になります。

  • 硬化療法薬剤を注射し、静脈瘤を閉じる方法。

  • レーザー・高周波治療(血管内焼灼術):カテーテルを挿入し、熱によって静脈瘤を閉じる治療法。

  • ストリッピング:静脈瘤を特殊なワイヤーで引き抜く手術。最近はほとんど行われない。
  • 高位結紮術(こういけっさつじゅつ):静脈瘤を糸でしばる手術。再発率が高く、最近はほとんど行われない。

現在では、切らない治療(レーザー・高周波・グルー治療)が主流となっており、入院が不要な通院治療が可能です。

【まとめ】

下肢静脈瘤は決して珍しい病気ではなく、多くの人が悩んでいます。初期症状のうちに気づいて対策をすることで、悪化を防ぐことができます。

もし足の血管がボコボコと浮き出たり、むくみやだるさを感じる場合は、早めに専門医に相談しましょう。適切な治療を受けることで、健康な足を取り戻すことができます。

当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提供しています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

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