下肢静脈瘤で血栓ができた時の即効対応ガイド
「下肢静脈瘤がある足が、急に痛くなった」「赤く腫れて、触るとしこりがある」
このような症状が出た場合、下肢静脈瘤の中に血栓ができている可能性があります。
血栓と聞くと「命に関わるのでは?」と不安になる方も多いですが、
正しい知識を持ち、適切に対応すれば、必要以上に怖がる必要はありません。
この記事では、下肢静脈瘤で血栓ができた時にまず何をすべきかを、
即効性・実用性を重視して解説します。
下肢静脈瘤で血栓ができる状態とは?
下肢静脈瘤の中に血栓ができる状態は、医学的には
「血栓性静脈炎」と呼ばれます。

血栓性静脈炎
これは、血流が滞りやすい静脈瘤の中で血液が固まり、
その周囲に炎症が起きている状態です。
いわゆる「エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)」とは異なり、
多くの場合は皮膚のすぐ下の表在静脈で起こります。
すぐに気づきたい主な症状
- 急に出てきた局所的な痛み
- 静脈瘤に沿った赤み・腫れ
- 触ると硬いしこりを感じる
- 皮膚がつっぱるような違和感
- 歩くと痛みが強くなる
発熱を伴うことは少ないですが、
痛みが数日〜数週間続くケースもあります。
まずやるべき「即効対応」3ステップ
① 強く揉まない・押さない
痛みやしこりがあると、ついマッサージしたくなりますが、
自己判断で揉むのは絶対に避けてください。
血栓が刺激され、炎症が悪化する可能性があります。
② 弾性ストッキングを着用する
可能であれば、医療用の弾性ストッキングを着用してください。
静脈の血流をサポートし、
血栓の拡大や新たな血栓形成を防ぐ効果が期待できます。
※ 痛みが強い場合やサイズが合っていない場合は無理に着用せず、医師に相談しましょう。
③ 早めに専門医を受診する
血栓性静脈炎は、自然に落ち着くこともありますが、
以下の場合は特に早めの受診が必要です。
- 痛みや赤みが広がっている
- 太もも方向へ症状が伸びている
- 過去に深部静脈血栓症の既往がある
- 息切れ・胸痛などの症状がある
放置するとどうなる?
多くの血栓性静脈炎は命に関わるものではありませんが、
放置すると以下のリスクがあります。
- 炎症が長引き、痛みが慢性化する
- 色素沈着が残る
- 血栓が深部静脈に波及する(まれ)
「そのうち治るだろう」と我慢せず、
一度きちんと評価を受けることが安心につながります。
治療はどんなことをするの?
状態に応じて、以下のような治療が選択されます。
- 消炎鎮痛薬の内服・外用
- 弾性ストッキングによる圧迫療法
- 超音波検査による経過観察
- 必要に応じて下肢静脈瘤そのものの治療
血栓が落ち着いた後に、
再発予防として静脈瘤治療を検討するケースも少なくありません。
まとめ|慌てず、でも放置しない
下肢静脈瘤で血栓ができた場合、
- 強く触らない
- 適切に圧迫する
- 早めに専門医に相談する
この3点を守ることが、最も大切な即効対応です。
「これって血栓?」「受診したほうがいい?」と迷った時点で、
一度専門クリニックに相談することをおすすめします。
早めの対応が、痛みの軽減と安心につながります。

