放置は危険?下肢静脈瘤の血栓初期症状5つをチェック
下肢静脈瘤がある方の中には、
「見た目の問題だけ」「痛くないから大丈夫」
と、そのまま様子を見ている方も少なくありません。
しかし、下肢静脈瘤を放置していると、静脈の中に血栓(血のかたまり)ができることがあります。
これは血栓性静脈炎と呼ばれ、早めの対応が必要な状態です。

血栓性静脈炎
今回は、下肢静脈瘤に血栓ができたときの初期症状を5つご紹介します。
「これ、自分に当てはまるかも?」という視点でチェックしてみてください。
下肢静脈瘤に血栓ができるとは?
下肢静脈瘤では、静脈の中の血流が滞りやすくなっています。
その結果、血液が固まりやすくなり、静脈瘤の中に血栓ができることがあります。
多くの場合は表在静脈で起こりますが、症状を放置すると炎症や強い痛みにつながることもあります。
冬にも血栓性静脈炎は起きやすい
血栓というと「夏の脱水」や「長時間の移動」をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし実は、冬も血栓性静脈炎が起きやすい季節です。
外出が減り、足を動かさない時間が増える
寒くなると外出を控えがちになり、自宅で座って過ごす時間が長くなる傾向があります。
足の静脈の血液は、歩行などによる筋肉の動きによって心臓へ戻っています。
そのため、足を動かさない時間が増えると、静脈の血流が滞りやすくなります。
冬は水分摂取が不足しやすい
夏は熱中症対策として「こまめな水分補給」が広く知られていますが、
冬は水分摂取の重要性があまり意識されません。
「喉が渇かないから大丈夫」と思っていても、体の中では水分が不足し、
血液が濃くなり、血栓ができやすい状態になることがあります。
厚着による“隠れ脱水”にも注意
冬は厚着をして、室内も暖房で暖かくなっています。
そのため自覚はなくても、衣服の中では意外と汗をかいていることがあります。
この「気づかない発汗」によって水分が失われ、
知らないうちに脱水気味になっているケースも少なくありません。
要注意!血栓の初期症状5つ
① 静脈瘤の一部が急に硬くなる
これまで柔らかかった静脈瘤が、急にしこりのように硬く触れる場合、血栓ができている可能性があります。

② 強い痛みがある
血栓ができると、その部分に痛みが出ます。
③ 皮膚が赤くなる・熱っぽい
炎症を伴うと、皮膚の赤みや熱感が現れることがあります。
④腫れぼったさ
血栓ができた周囲に、腫れた感じを自覚することがあります。
放置するとどうなる?
血栓性静脈炎は命に関わることは多くありませんが、
放置すれば痛みが長引き、日常生活に支障をきたすことがあります。
また、症状によっては深部静脈血栓症との鑑別が必要になる場合もあります。
「もしかして?」と思ったら
冬場であっても、次のような変化があれば注意が必要です。
- 静脈瘤が急に硬くなった
- 赤みや熱感が出てきた
- これまでにない痛みがある
下肢静脈瘤の状態は人それぞれ異なり、自己判断は危険です。
超音波検査を行うことで、血栓の有無や適切な対応を判断できます。
まとめ
血栓性静脈炎は夏だけのものではなく、冬にも起こりやすい状態です。
- 動かない時間が増える
- 水分摂取が不足しやすい
- 隠れ脱水が起こりやすい
こうした背景を知ったうえで、
下肢静脈瘤に変化を感じたら、早めに専門医へ相談することが大切です。

