下肢静脈瘤の基礎知識と初期症状の見分け方:中高年の足のボコボコ血管に注目
監修:齋藤陽(血管外科医/下肢静脈瘤専門)

下肢静脈瘤とは
「最近、足の血管がボコボコしてきた」「夕方になると脚がだるい」――それは単なる加齢ではなく、下肢静脈瘤かもしれません。本記事では発症メカニズムから初期症状の見分け方、放置リスクまで専門医の視点で解説します。
下肢静脈瘤とは何か?発症メカニズム
足の血液は重力に逆らって心臓へ戻ります。その際に重要なのが静脈弁です。弁が壊れると血液が逆流し、血管内圧が上昇。結果として血管が拡張し、皮膚表面にボコボコと浮き出ます。
- 静脈弁の機能不全
- 血液の逆流
- 静脈圧上昇
- 血管拡張・蛇行
つまり本質は「見た目」ではなく逆流という機能異常です。
中高年に多い初期症状の見分け方
① 血管のボコボコ

下肢静脈瘤 画像
- 青紫色の血管が蛇行する
- 立位で目立ち、横になると軽減
- 触ると柔らかい弾力がある
② むくみ
- 夕方に悪化
- 靴下跡が残る
- 朝は軽い
③ だるさ・こむら返り
- 鈍い重さ
- 夜間の足のつり
- 慢性的な違和感
筋肉や皮膚の凹凸との違い
静脈瘤の特徴
- 青い血管が確認できる
- 姿勢で変化する
- エコーで逆流が確認できる
単なる凹凸の特徴
- 色調正常
- 姿勢で変化しない
- 逆流はない
自覚症状が出るタイミング
多くは「こむら返り」→「だるさ」→「血管が目立つ」という順で進行します。中高年では筋力低下も影響し症状が顕在化しやすくなります。
放置リスク

うっ滞性皮膚炎 画像
- 色素沈着
- 皮膚炎
- 潰瘍
- 表在性血栓性静脈炎
早期に評価すれば治療は比較的シンプルです。
📷 受診前に確認したい方へ:無料画像診断
「これは静脈瘤?」と迷ったら、まずは写真でご相談ください。気になる部分を撮影して送るだけで、専門医が受診の必要性や状態の目安を整理してお伝えします。
※強い痛みや急激な腫れがある場合は早めに医療機関へご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 下肢静脈瘤は自然に治りますか?
A. 逆流がある場合、自然に元へ戻ることはありません。進行予防や治療で改善を目指します。
Q2. ボコボコがなくても静脈瘤ですか?
A. ボコボコがない方は下肢静脈瘤である確率は低いですが、ゼロではありません。静脈の血流が逆流しているかどうかがカギとなります。超音波検査を行い、正確な診断が必要です。
Q3. 手術しないといけませんか?
A. 症状や逆流の程度によります。弾性ストッキングで経過を見る場合もあります。
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としています。診断・治療は医療機関でご相談ください。

