【医師監修】夏に急増する血栓性静脈瘤|見逃すと危険な初期症状と早期治療の重要性

下肢静脈瘤の症状
夏場に急増する血栓性静脈炎

 

夏に要注意!静脈瘤に血栓ができる「血栓性静脈瘤」が増えています

汗ばむ季節が近づき、薄着になるこの時期。脚の見た目が気になって「下肢静脈瘤」に気づく方が増えてきます。
しかし、それ以上に注意していただきたいのが、下肢静脈瘤に「血栓」ができてしまう血栓性静脈瘤です。

血栓性静脈瘤とは?

下肢静脈瘤とは、脚の静脈にある「逆流防止弁」が壊れ、血液がうっ滞して血管が拡張・蛇行してしまう病気です。
この静脈瘤の中に血液のかたまり(血栓)ができてしまう状態を「血栓性静脈瘤」と呼びます。

見た目には、ボコボコとした静脈が硬くなって赤く腫れ、押すと痛みがあることが特徴です。ときに発熱やふくらはぎの重だるさ、歩くときの違和感などが現れることもあります。

血栓性静脈炎の画像

夏に血栓性静脈瘤が増える理由

  • 汗をかく→脱水→血液が濃くなる
    →血栓ができやすくなる状態に。
  • 暑さで体がだるくなり運動量が減る
    →脚の筋肉ポンプが働かず血液がうっ滞。
  • 長時間の立ち仕事・移動(旅行など)
    →ふくらはぎの血流が悪化し、静脈瘤内に血栓ができやすくなります。

「ただの静脈瘤だから放っておいて大丈夫」は危険です

血栓性静脈瘤の血栓が、より深部の静脈に移動してしまうと「深部静脈血栓症(DVT)」や「肺塞栓症」に進行する可能性も否定できません。
初期症状が「少し痛い」「赤くなってきた」程度でも、油断せず早めの受診をおすすめします。

こんな症状がある方は早めにご相談を

  • ボコボコした血管が赤く腫れてきた
  • 静脈瘤部分を触ると硬く、痛みがある
  • 脚に熱感がある
  • 急にふくらはぎが重だるくなった
  • 以前よりも静脈瘤の見た目が悪化してきた

これらは血栓性静脈瘤のサインかもしれません。
何もなければ安心ですし、適切なタイミングでの治療が予後を大きく左右します。

【まとめ】夏の静脈瘤、早めの診断で安心を

夏は血栓性静脈瘤が増える時期です。
放置せず、「おかしいな」と感じたら一度専門医の診察を受けましょう。

目黒外科では、血栓性静脈瘤の診断と治療を数多く行っています。
エコー検査で静脈の状態を正確に評価し、必要に応じて抗炎症薬の処方や、再発防止のカテーテル治療などをご提案いたします。

どうか今年の夏は、健康な脚で快適に過ごせますように。
ご不安な方は、お気軽にご相談ください。

実際に血栓性静脈瘤で来院された患者様の声

60代・男性・飲食店勤務

仕事柄、立ちっぱなしの毎日で、ある日突然ふくらはぎの静脈が赤く腫れ、触ると硬くなっていました。
最初は筋肉痛かと思いましたが、痛みがどんどん強くなり、目黒外科を受診。血栓性静脈瘤と診断されました。

診察も検査も丁寧で、治療後は痛みも軽くなり、仕事に復帰できました。
先生の説明もとてもわかりやすく、早く受診して本当に良かったと思っています。

「これ、もしかして血栓性静脈瘤かも?」と思ったら

下肢静脈瘤のボコボコや脚の痛み・赤み・腫れがある場合、それは血栓性静脈瘤のサインかもしれません。
放置すると症状が悪化し、より深刻な合併症につながる可能性も。

気になる症状がある方は、お早めに専門医の診察を受けてください。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 血栓性静脈瘤は自然に治ることはありますか?

A. 軽度の場合は自然におさまることもありますが、多くの場合は痛みや腫れが長引くため、医療機関での診断・治療が推奨されます。血栓が深部静脈に移行すると、重篤な合併症を引き起こす可能性もあるため、早めの受診が安心です。

Q2. 手術が必要になることはありますか?

A. 血栓そのものに対する緊急手術は通常不要ですが、再発予防のために根本原因である静脈瘤に対してカテーテル治療を行うケースがあります。症状や静脈の状態によって治療方法は異なります。

Q3. 弾性ストッキングを履いた方がいいですか?

A. 血栓性静脈瘤がある場合、状態によっては着用を控えた方がよい場合もあります。逆に、血流を改善する目的で推奨される場合もありますので、必ず専門医の判断を仰いでください。

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