【専門医監修】下肢静脈瘤の疫学データを徹底解説|年齢・職業ごとの発症リスクと予防法

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤はどんな人に多い?年齢・職業別のリスクと予防法を専門医が解説

足がだるい、血管が浮いている…そんな症状がある方は、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)かもしれません。

今回は、下肢静脈瘤の疫学(病気の発生や頻度)について、専門医が分かりやすく解説します。

【日本と欧米の違い~下肢静脈瘤の頻度】

下肢静脈瘤は世界中で非常に多い病気です。

欧米諸国では、人口の約20~60%に下肢静脈瘤があるとされています。

そのうち、治療が必要なほど症状があるのは約5%重症で皮膚に潰瘍(皮膚がただれる)ができる方は約1%と推定されています。

日本でも同様に、下肢静脈瘤は珍しくありません。

45歳以上の女性で24.4%、男性で12.4%、全体では約20.1%の人が下肢静脈瘤を持っているとされています。

日本でも、高齢化が進むにつれてさらに増える見込みです。

【年齢が上がるほどリスクもアップ】

下肢静脈瘤の頻度は、年齢とともに大きく上昇します。

ある調査では、60歳以上の約40%に静脈瘤が見られました。

また、13年以上にわたる経過観察では、50%以上の患者さんが症状の悪化を経験しています。

放置していると、皮膚の色が黒ずんだり、炎症を起こしたりするケースも30%以上にのぼります。

【職業や生活習慣でも変わる静脈瘤リスク】

下肢静脈瘤の発症は職業や生活習慣にも影響を受けます。

立ち仕事や座りっぱなしの仕事の方は、血液の流れが悪くなり、下肢静脈瘤のリスクが高まります。

また、運動不足肥満妊娠・出産も大きな要因です。

日本ではライフスタイルの欧米化が進み、若い世代でも下肢静脈瘤が増えています。

予防には、日常の中でこまめに足を動かし、適度な運動弾性ストッキングの使用をおすすめします。

まとめ

下肢静脈瘤は放置すると重症化する可能性があります。

早期発見と予防が重要で、症状が少しでも気になったら専門医に相談しましょう。

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