足の血管がボコボコしていても放置して大丈夫?
「足の血管がボコボコしているけれど、特に痛みはない」
「昔からだから、このまま放置しても問題ないと思っている」
このように考えている方は少なくありません。
しかし、足の血管がボコボコ浮き出ている状態を放置してよいケースは、ほとんどありません。
この記事では、足の血管がボコボコしている状態で放置してしまっている方が不安や疑問に感じている点について、下肢静脈瘤を専門とする立場から分かりやすく解説します。
足の血管がボコボコする正体は?
足の血管がボコボコして見える原因の多くは、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)です。

下肢静脈瘤 画像
下肢静脈瘤は、足の静脈にある弁が壊れ、血液が逆流・うっ滞することで静脈が拡張し、皮膚の表面に浮き出てくる病気です。
この状態は、単なる「血管が目立つ体質」ではなく、足の血流に異常が起きているサインです。
痛みがなければ放置してもいい?
結論から言うと、痛みがなくても放置はおすすめできません。
下肢静脈瘤は初期のうちは自覚症状がほとんどなく、見た目の変化だけのことも多い病気です。
しかし、放置すると時間とともに少しずつ進行していきます。
足の血管ボコボコを放置した場合のリスク
下肢静脈瘤を放置すると、次のような症状が現れることがあります。
- 足のだるさ・重さ
- 夕方になると強くなるむくみ
- 夜中のこむら返り
- 湿疹やかゆみ
- 皮膚の色素沈着(茶色くなる)
さらに進行すると、血栓性静脈炎を起こし、強い痛みや赤み、腫れを伴うこともあります。
まれではありますが、皮膚がただれたり、治りにくい潰瘍ができるケースもあります。
自然に治ることはある?
残念ながら、下肢静脈瘤が自然に治ることはありません。
市販の薬やマッサージ、運動などで進行を緩やかにすることはありますが、
一度ボコボコと拡張した静脈が元に戻ることはありません。
そのため、「今は困っていないから」と放置するほど、将来的な負担が大きくなる可能性があります。
放置せず、まずは診断を
足の血管がボコボコしている場合、まず大切なのは正確な診断です。
超音波(エコー)検査を行うことで、
- 本当に下肢静脈瘤なのか
- どの血管に異常があるのか
- 治療が必要な状態かどうか
を客観的に判断できます。
必ずしもすぐに手術が必要なわけではなく、経過観察でよいケースもあります。
まとめ
足の血管がボコボコしている状態は、痛みがなくても放置してよいものではありません。
- 下肢静脈瘤は進行性の病気
- 自然に治ることはない
- 放置すると症状が悪化する可能性がある
「今は困っていないから大丈夫」と思っている方こそ、
一度専門医による診察を受けて、現状を把握することをおすすめします。


