【下肢静脈瘤の症状とは?】初期サインから重症まで詳しく解説!

下肢静脈瘤の症状

【下肢静脈瘤とは?症状が出る理由】

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)は、足の静脈が膨らみ、こぶのように浮き出る病気です。これは、足の静脈の弁が正常に機能せず、血液が逆流することで発生します。主に長時間の立ち仕事や妊娠、遺伝などが関係し、中高年の女性に多く見られます。

初期の症状として、足のこむら返りだるさむくみなどの症状が現れます。静脈瘤が大きくなるにしたがって見た目も悪くなってきます。さらに放置すると、症状が徐々に進行して皮膚の変色かゆみ痛みが生じたりすることがあります。重症化すると皮膚潰瘍(かいよう)を引き起こすこともあるため、早めの対策が大切です。

【下肢静脈瘤の症状】

1.こむら返り(足がつる)

初期段階では、就寝中や朝方に足がつる症状(こむら返り)が起こります。これは静脈の血液循環が悪化し、筋肉が正常に機能できなくなるためです。特に全身を大きく伸ばした際にこむら返りが生じやすくなります。

2. 足がむずむずする

夕方になると足がむずむずするような感覚が生じることがあります。

3. 足のだるさ

午後から夕方になると足がだるくなり、時には夜寝ている時に足のだるさによって眠れないことも。

4. 足の血管が浮き出る・こぶのように膨らむ

次第に、ふくらはぎやすね、太ももの静脈がくねくねと膨らみ、こぶのように見えるようになります。外見的に気になるようになるのもこの段階です。

5. 足のむくみ

夕方になると靴がきつくなるようなむくみが現れます。

6. 足のほてり(熱感)

膝から下のほてり、特に静脈瘤のある場所に一致して熱感を感じることもあります。

7. 皮膚の黒ずみ(色素沈着)

さらに進行すると、皮膚が褐色に変色します。これを色素沈着といいます。足の静脈圧が高まって小さな内出血を繰り返すうちに血液中の鉄分の一種である「ヘモジデリン」という物質が皮膚の下に沈着するためです。

8. 足の湿疹・かゆみ

季節に関係なく膝下の湿疹やかゆみが続きます。かゆみ止めを塗っても改善しにくいことが特徴です。その結果、皮膚をかき壊してしまう事も多いです。

9. 血栓性静脈炎

静脈瘤の中に血の塊(血栓)が生じると静脈に炎症が起こります(血栓性静脈炎)。静脈瘤は赤く腫れて硬く触れ、痛みを伴います。

10. 皮膚脂肪硬化

長年にわたり静脈瘤が放置されると蜂窩織炎を繰り返したり、皮膚に慢性的な炎症が続くため、皮膚や皮下脂肪が線維化を起こして硬くなります。これを皮膚脂肪硬化といいます。足がじんじんと痛み、痛痒さを感じることもあります。

11. 皮膚潰瘍

最も重症な段階では、皮膚に傷ができて治りにくい潰瘍になります。きっかけは皮膚の痒みに対する掻き壊しやケガですが、足の皮膚の血流が悪いために傷がなかなか治りません。皮膚科や外科などで数か月処置を続けていても傷が治らない場合、一度静脈瘤の存在を疑ってみるべきです。

【下肢静脈瘤の治療法】

1. 圧迫療法(着圧ソックス)

軽症の場合は、弾性ストッキング(着圧ソックス)を着用することで、静脈の流れを改善できます。ただし、これだけでは根本的な治療にはなりません。

2. 硬化療法

細い静脈に硬化剤を注入し、血管を閉塞させる治療法です。あまり太い静脈には適用されません。

3. レーザー治療・高周波治療(血管内焼灼術)

血管の内側にカテーテルを挿入し、レーザーや高周波を当てて、静脈瘤を閉じる治療法です。傷跡が残らず、日帰り手術が可能です。

4. グルー治療(血管内塞栓術)

医療用の接着剤を用いて静脈瘤を閉じる治療法です。グルー治療も日帰り手術が可能です。

5. ストリッピング手術

特殊なワイヤーを用いて静脈瘤を引き抜く手術です。近年では、レーザー治療や高周波治療が主流になっており、あまり行われなくなっています。

まとめ

下肢静脈瘤は、初期段階では症状は軽いですが、放置すると皮膚の変色や潰瘍などの深刻な問題につながることがあります。
足の血管が浮き出ていたり、むくみやこむら返りが頻繁に起こる場合は、専門医に相談することをおすすめします。レーザー治療やグルー治療なら、日帰りで治療できるため、早めの対応が重要です。

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